新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザ

新型コロナ感染症の再流行に直面し、感染者数の増加が続いていますが、12月にはインフルエンザの流行シーズンと重なりますので、重大な事態になることも懸念されます。

インフルエンザと新型コロナウィルス感染症の症状は発熱、咳、全身倦怠感、筋肉痛などが共通しており、味覚障害や嗅覚障害がない場合は、症状のみから両者を鑑別することが困難です。

 

当院では新型コロナウイルスPCR・抗原検査とインフルエンザ抗原検査の両者を行うことが可能です。検査に際しては、室内とは別換気の隔離ブース内で安全に行います。図に日本感染症学会提言の診療検査のフローチャートを示します。

日本感染症学会提言の診療検査のフローチャート

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現段階では有効な新型コロナウイルスのワクチンが間に合うかどうかは不確定ですので、インフルエンザワクチンだけは早めに接種しておくことが必要です。インフルエンザワクチンを接種しておくとA型ウイルスで70~80%、B型ウイルスで40%の人に予防効果があり、もし罹ったとしても軽くて済みます。また、インフルエンザに有効な抗ウイルスがありますので、インフルエンザに関しては対応は容易です。

 

インフルエンザシーズンにCOVID-19を遅れることなく診断するためには早期の受診・検査が大切です。